地磁気鉛直勾配法~伊豆小笠原弧での解析事例
藤 浩明○、渋谷亮太(富山大理)、後藤忠徳(海洋科学技術センター深海研究部)
八丈水路観測所を基準点とした地磁気鉛直勾配法(Vertical Gradient Sounding Method)により、伊豆小笠原弧の2次元電気伝導度構造を再決定した。その結果を震源分布と比較した所、電磁気学的手法のみを用いても、沈み込む絶縁的な太平洋プレートを明瞭に分解できた。また、VGSレスポンスの3Dマッピングからは、前弧および背弧に顕著な短周期位相異常が見られる事が分かった。どちらも、沈み込む海洋プレート上面に沿った電流に伴う異常であると推測される。