桜島

桜島は、山頂噴火と山腹噴火を繰返し発生してきた。記録に残されている大噴火はいずれも溶岩流出を伴う山腹噴火で、天平(764)、文明(1471~1474)、安永(1779)、大正(1914)年間に発生した。1946年には南岳の東斜面の昭和火口から溶岩を流出した。
1955年には、南岳山頂において爆発的噴火が始まり、2013年現在までに南岳では約7900回の爆発が発生している。山頂爆発活動は1960年にピークを迎えた後、一旦小康状態にはいったが、1972年10月2日の爆発を契機に再び活発化し、1974年には500回、1985年には400回の爆発が観測された。この山頂噴火活動により、多量の火山灰が放出され、1985年の火山灰放出量は2900万トンと推定されている。火山爆発により放出された火山岩塊は3km以遠に達することもある。
2000年以降、南岳の山頂噴火活動は低下傾向にあり、火山灰放出量も激減している状態である。その一方で、南岳東斜面の昭和火口においては2006年6月に58年ぶりとなる噴火が発生し、その後も、噴火活動が繰り返されている。2008年2月、2009年4月には小規模な火砕流も発生し、2009年10月から噴火活動が活発化している。

1914年噴火

1914年噴火(鹿児島県立博物館所蔵)
2007昭和火口噴火

2007年昭和火口噴火
2006年昭和火口噴火に伴う火砕流

2008年昭和火口噴火に伴う火砕流

年間爆発回数及び火山灰放出量
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噴火年表
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桜島噴火写真
爆発現象
南岳山頂火口
降下火山灰
火山弾
火砕流
火山ガス
昼の爆発映像(MPG/5.3Mb)
夜の爆発映像(MPG/5.2Mb)