噴火の規模とマグマ貫入量の比較
桜島ミュージアムの福島さんからの依頼をうけ急遽作成しました.
※すべて推定量です.噴火が発生した場合は火砕物噴出量(体積),GNSSや傾斜計やひずみ計(地盤変動観測)からもとめたマグマ量(体積変化量)を表します.引用にて噴出量(質量)となっているものは密度2000kg/m3にて体積に変換しました.
- 8月15日に桜島に上昇(貫入)してきたマグマ量:約200万m3
- 2013年8月18日の昭和火口噴火(噴煙高5000m) 噴出量 約7.5万m3 引用[1]
- 2014年7月24日の南岳山頂噴火(噴煙高8000m) 噴出量 約14万m3 引用[2]
- 御嶽山2014噴火(噴煙高7000m) 噴出量 約25万m3 引用[3]
- 桜島の昭和噴火 噴出量 約2億m3 引用[4]
- 桜島の大正噴火(推定噴煙高最大18000m) 噴出量 約20億m3 引用[4]
- 大正噴火以降、姶良カルデラにため込まれているマグマ量 約18億m3 引用[5]
【引用文献】
[1] 井口正人・為栗健,桜島昭和火口の2013年8月18日噴火について,京大防災研年報,57B, 106-115, 2014.
[2] 井口正人,桜島火山の噴火活動ー2012年7月〜2013年6月, 桜島火山における多項目観測に基づく火山噴火準備過程解明のための研究報告書,1-8, 2014
[3] 東大地震研・産総研・富士山研・信州大・他,御嶽山山頂調査の速報,火山噴火予知連絡会資料,2014.
[4] 井口正人,私信.
[5] 山本圭吾・他,水準測量によって測定された桜島火山および姶良カルデラ周辺域の地盤上下変動ー2013年10月および11月測量の結果−,京大防災研年報,57B, 116-124, 2014.
(文責:中道治久 京都大学防災研究所火山活動研究センター准教授)
リンク・転用・引用は自由です.