グループテーマ:噴出率予測とリアルタイム評価
グループリーダー:中田節也 東京大学地震研究所 教授
概要:「2 噴出率予測とリアルタイム評価」のうち「2-1 データベース構築に基づく火山活動推移モデルの構築」ではリアルタイム評価を行うため基礎データの収集とそれに基づく火山活動推移モデル(噴火シナリオ)を構築する.「2-2 火山灰噴出率予測モデルの構築」では噴出率の時間関数を予測できるマグマ放出モデルを構築と噴火発生時の噴出率のリアルタイム評価を行う手法を開発する。さらに「1-1 火山噴火予測とリアルタイム評価のための観測システム」から得られるデータと「2-1:データベース構築に基づく火山活動推移モデル」に基づいてリアルタイムに火山活動を評価し,火山噴火早期警戒システムを構築する。
サブグループ2-1:データベース構築に基づく火山活動推移モデルの構築
- サブグループリーダー
- 中田節也 東京大学地震研究所 教授
- メンバー
- 中道 治久 京都大学防災研究所 准教授
- 為栗 健 京都大学防災研究所助教
- 前野 深 東京大学地震研究所 助教
- 外西 奈津美 東京大学地震研究所 技術職員
- 嶋野 岳人 常葉大学大学院環境防災研究科 准教授
- 鈴木 由希 早稲田大学教育・総合科学学術院 専任講師
- 吉本 充宏 山梨県富士山科学研究所 主任研究員
- 常松 佳恵 山梨県富士山科学研究所 非常勤研究員
概要:メラピ,スメル,ケルート,グントール,ガルングン火山において地質調査,年代測定,噴火記録調査に基づいて噴火履歴を構築する。また,インドネシアにおいて近代観測が始まった1980年以降の火山性地震や地殻変動データをコンパイルして噴火活動と前駆活動のデータベースを作成する。これらデータベースに基づいて火山活動推移モデル(噴火シナリオ)を構築する.1-1 で構築された「火山噴火予測とリアルタイム評価のための観測システム」による観測データによって,火山活動推移モデル(噴火シナリオ)による活動評価を行う。
メラピ火山における火山噴出物調査 | 噴火履歴調査に基づいて作成されたシナブン火山の噴火シナリオ |
サブグループ2−2:火山灰噴出率予測モデルの構築
- サブグループリーダー
- 西村太志 東北大学大学院理学研究科教授
- メンバー
- 井口正人 京都大学防災研究所教授
- 研究員(未定) 京都大学防災研究所
概要:噴出率を評価する手法の開発を行う。まず,噴出率の時間関数を予測できるマグマ放出モデルを構築する。また噴火が発生した場合のために「1-1 火山噴火予測とリアルタイム評価のための観測システム」から得られる地震動および地殻変動データさらにXバンドMPレーダー の画像解析に基づいてリアルタイムに噴出率の評価を行う手法を開発する。噴火の前兆期においては「1-1 火山噴火予測とリアルタイム評価のための観測システム」から得られるデータと「2-1:データベース構築に基づく火山活動推移モデル」に基づいてリアルタイムに火山活動を評価し,予想される噴火規模と噴出率の予測時間関数を表示する。また噴火開始後は見積もられた噴出率に基づき現在の噴火強度とその後の噴出率をリアルタイムで表示する火山噴火早_ 8a卲x戒システムを構築する。
インドネシア,スメル山における山体変形測定のための 傾斜観測点の設置の様子。 |
モデリングの概念図 |