Group 3

グループテーマ:土砂移動現象予測【統合GIS 複合土砂災害シミュレータ】

グループリーダー:宮本邦明 筑波大学大学院生命環境科学研究科教授

サブグループ3-1:土砂移動現象のモデル化と予測

サブグループリーダー
笹原克夫 高知大学教育研究部自然科学系教授
メンバー
宮本邦明 筑波大学大学院生命環境科学研究科教授
里深好文 立命館大学理工学部教授
中谷加奈 京都大学大学院農学研究科助教
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概要:火山噴火により直接的に放出される火砕流、溶岩流、降下火山灰や、降雨によって引き起こされるラハールや洪水氾濫、地形変動、河床変動など、様々な土砂移動と降雨流出に伴う現象をシミュレートするエンジンと、これらのシミュレーションに最適なGISデータベースの設計・構築、GISデータベースとのインターフェースの開発し、試験を重ねて改良する。

メラピ火山2010 年噴火時の火砕流堆積域と数値シミュレーション結果
メラピ火山2010 年噴火時の火砕流堆積域と数値シミュレーション結果

サブグループ3−2:統合GIS 複合土砂災害シミュレータの開発

サブグループリーダー
宮本邦明 筑波大学大学院生命環境科学研究科教授
メンバー
石塚忠範 土木研究所土砂管理研究グループ上席研究員
中谷加奈 京都大学大学院農学研究科助教
研究員 筑波大学大学院生命環境科学研究科
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概要:噴火様式と噴出率を初期値として動作する統合GIS 複合土砂災害シミュレータの開発を行う。統合GIS 複合土砂災害シミュレータはオープンソースのGIS と汎用データベース、汎用ファイルシステムの上に構築し、ポータビリティの高い、インターネットを介した利用が可能なシステム構築を目指す。統合GIS では、地形・地質、地被条件、土地利用区分、河床材料などの基礎情報の格納に加えて、グループ1の総合観測システムからの気象・水文観測データ、グループ2の火山噴火早期警戒システムからの予測データをリアルタイムに格納し、サブグループ3-1 の各シミュレーションエンジンならびに、グループ4の火山噴火早期警戒システムへのシミュレーションに必要なデータの引き渡し、計算条件をデータベース化し計算結果とともに格納する。また、そのための、サブグループ3-1 以外のシステムとのインターフェースの設計を行う。これらGIS データベースとシミュレータとのインターフェースを構造化・統合することにより、火山噴火から大気中の火山灰の拡散、火砕流やラハールといった土砂移動とそれに伴う災害シナリオに対応した災害対策意思決定を支援するシステム構築のベースが構築される。本グループが中心となり、各コンポーネント・システムの担当メンバーと協力して開発する。

統合GIS 複合土砂災害シミュレータシステムの概要図
統合GIS 複合土砂災害シミュレータシステムの概要図